2008年11月29日(土)、楽天株式会社本社(楽天タワー9F)にて「次世代インターネットサービスを支えるテクノロジー」をテーマに、楽天研究開発シンポジウム2008を開催致しました。
まずはじめに、楽天技術研究所 所長 森正弥による開催挨拶から楽天研究開発シンポジウム2008が幕を開けました。
続いて、プログラミング言語「Ruby」の開発者である、まつもとゆきひろ氏、ならびに、宇宙エレベーターを提唱している、アニリール氏による基調講演が行われ、これからの研究開発はどうあるべきか、その問いに対するそれぞれの答えを、「研究開発の壁となるキャズムをどう乗り越えるか」、「インテリジェンスは進化したのか」といった異なる2つの視点からご講演頂きました。
発表論文テーマ
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次に、情報検索やマルチメディアといった応用技術から大規模データ解析、インフラ技術に至るまで、幅広い研究分野を大きく3つのセッション(Infrastructure for Empowerment, Knowledge Mining for Service, Advanced Experience for User)に分け、楽天技術研究所による査読の結果採択された論文9件の発表が行われました。
また、質疑応答の際には、様々な分野の専門家から多くの質問やコメントが投げかけられ、活発な議論が展開されました。研究としての独自性や新規性といった観点だけではなく、実用性や実現可能性といった企業関係者ならではの質問も多く寄せられました。
ポスターブースでは、楽天技術研究所の研究紹介を含めた14件のポスター展示が行われました。ポスター発表のコアタイムとして設定されたコーヒーブレイク中には、多くの参加者がポスターブースに集まり、ポスター発表者からの研究紹介を熱心に聞き入り、至るところで活発な議論が展開されていました。
楽天技術研究所の取り組みを紹介したポスターにも人だかりが出来るほどの人気が集まり、楽天技術研究所のスタッフが交代でそれぞれの担当研究領域をご説明させて頂きました。
さらに、慶應義塾大学の井庭崇先生、株式会社Preferred Infrastructureの西川徹氏、東京大学の増原英彦先生、日本IBM株式会社の猿渡光司氏らをパネラーとしてお招きし、「5年先、10年先のインターネットサービス」をテーマに、パネル討論会が行われました。
本セッションでは、楽天技術研究所の高見真也がモデレータを勤め、近い将来情報が爆発し、保存・解析・検索が出来なくなったとき、我々は何を研究すべきなのか、クラウドコンピューティングは産業構造をどう変革し、IT業界には何が求められるようになるのか、そのとき企業は研究開発をどのように位置付け、産学連携はどうあるべきなのか、などについて熱い議論が交わされました。
(左から、高見、井庭先生、西川氏、増原先生、猿渡氏)
最後に、次代を担う若手研究者がより一層活躍されることを期待し、優秀な3件の論文の著者に対して、その努力と栄誉を称え、研究奨励金とともに研究奨励賞が授与されました。
(プレスリリースはこちら)
最優秀論文賞(Best Paper Award)は、エージェントを使用してレコメンド技術の評価を行う手法を提案した東京工業大学の梅田卓志さんに贈られました。
優秀論文賞(Excellent Paper Award)は、複数の観点から商品を順位付けするための手法を提案した東京大学のZhenglu Yangさんに贈られました。
優秀ポスター賞(Best Poster Award)は、カスタマーレビューを利用した商品検索システムを提案し、参加者投票でも最も高い評価を得た名古屋大学の杉木健二さんに贈られました。
授賞式の後、楽天技術研究所 所長 森正弥による閉会の挨拶をもって、楽天研究開発シンポジウム2008は無事終了致しました。なお、今回ご発表頂いた皆様には記念品が贈られ、記念撮影が行われました。
楽天研究開発シンポジウム2008は、2008年12月1〜2日に学習院 創立百周年記念会館にて開催された WebDB Forum 2008(主催:情報処理学会データベースシステム研究会、日本データベース学会、電子情報通信学会データ工学研究専門委員会)に協賛しており、技術報告セッションにおいて本シンポジウムの開催報告を行いました。



